おわかれ

めそ

2011年01月07日 01:52

昨日ちらっと書いた昨年の"大きい出来事"









8月11日に、11年間一緒に暮らしたビーグル犬のフィリーが亡くなりました






おととしの夏あたりからずいぶん痩せたなあとは思ってはいたけれど
去年の5月はじめのフィラリア検診では前年より3キロも痩せていて
今になって一昨年の映像(1)(2)を見ると、痩せているとは全然思えないほどです
あとになってから思えば病気で弱ってたのかなあと思える兆候も
歳のせいかなあとか、天候不順のせいくらいにしか思っていませんでした
今まで全然病気をしなかったのに風邪を引いたり、食欲が落ちたり、足腰が弱ってきたことも
二匹寄り添って寝てる姿や、普段の様子を見てると痩せたとは言え元気そうに見えたので

フィラリア検診の際に「1年で3キロも痩せるのはおかしい」と血液検査をしてもらったけど、異常はありませんでした
(血液検査でわかるような病気はなかった、というだけのことだったのですが…)
食欲も、最初はシニア用の餌を食べなくなっただけで
おやつや果物やブルーノの子犬用の餌にはそれまでと変わらない勢いで食欲を示していました

梅雨~夏頃になり、寒かった春とは打って変わって異常な猛暑が始まってから明らかに食欲が落ちてきて
それでも餌を手作りにしてみたら食欲が戻ったのでやっぱり夏ばてかな、くらいに思っていました
手作りの餌でも段々食べたり食べなかったりするようになり
食べてもすぐに戻したり、下痢をしたり
散歩に行ってもすぐにばてるのでブルーノとは別々に散歩に行くことが多くなりました

8月6日
この夏は暑かったので夜の8時、9時になってから散歩に行くことが多く
この晩は私が散歩に行って、それがフィリーの最後の散歩になりました
すぐにばてるわりにはいつも、他の犬とよく遇う公園に行くのが好きで
この日も元気な頃と変わらないような速さで公園まで歩いていって
公園に着いたら夕飯を吐いてばててしまったので
ブルーノにひっぱられながらフィリーを抱っこして帰りました

8月7日
バイトから帰ったら
「フィリーが一日中ぐったりしていて、ただの夏ばてではなさそうだから明日獣医に連れて行く」
という話をされました

8月8日
その日もバイトだったので、両親が獣医に連れて行ってくれて
「重度の貧血と低血糖で、点滴を受けて入院している」という話を聞いて
最初は「単なる貧血と低血糖なら点滴を受ければ元気になるだろうし、大したことなくて良かった」と思ったけど
獣医ははっきりとは言わなかったけど…
・癌か何かはっきりと病名がわかるわけではないけれど、何か大きい病気があることは確からしい
・点滴というのは対症療法であって、それで一時的には回復するだろうけど、先は長くないだろう
・大嫌いな動物病院に入院させるのはかわいそうなので、獣医がなんと言おうと明日連れ帰るつもりだ
という母の見解を聞きました
当然納得できなかったけどいろいろ話し合って、元看護師で癌の患者さんを看取った経験もある母の話に納得したので
翌日の朝一番で迎えに行くことにしました

8月9日
バイトがない日だったので、一緒に動物病院に行って説明を聞きました
結局はっきりと病名はわからないけど、血液検査の結果を見ると膵臓癌かもしれないということでした
最初は面会ということにしてフィリーがいるケージの前に行ったら
点滴のおかげか、前日はぐったり横たわってるだけだったのがお座りの状態まで起き上がれるようになっていて
扉を開けたら目から涙を流して前足だけで必死にケージから出ようとして
獣医は退院させたくなかったみたいだけど、どうしてもと言って連れ帰ってきました
痩せてゆるゆるになった首輪が重たそうなので外して代わりにリボンを付けて
食べ物もチーズも何をやっても見向きもしないのでスポイトで砂糖水をやって
水も水皿からはうまく飲めないようなので抱っこしてスポイトで飲ませて
なるべく快適に過ごせるように、壊れたエアコンを無理矢理稼働させて
(何しろ日中は窓全開&扇風機フル稼働の室内でさえ30℃を超える暑さだったので)
あとはいっぱい撫でてやりました
同じように癌で飼い犬を亡くした知り合いから
最後は家に連れ帰ってきて、背中から皮下注射で輸液した という話を聞いて
夜になって親がその処置をしてくれました
輸液をしてしばらくすると元気になって、また上半身だけ起き上がれるようになりました

8月10日
ぐったりしてからはずっと排尿してない様子だったのが
朝になったらフィリーが大量に尿をしていて、とりあえず一安心しました
腎臓がちゃんと機能しているならばとりあえず大丈夫だろうということでした
ただ、呼吸は若干荒くなってるようで
肋骨を上下しながら一息吐くごとにフゥーッ、フゥーッという感じでした
この日は3回くらい輸液して、やはり輸液してしばらくは元気になって上半身起き上がれるという感じでした
フィリーを寝かせているところから2,3m離れた食卓で団欒していたら
起き上がって、立たない後ろ足を必死にじたばたさせながらこっちに来ようとしていた姿が
今でも目に焼き付いています
夜、寝る前にエアコンが完全に壊れてしまったので
窓もドアも全開で扇風機をかけたままにして、母がフィリーのそばについて寝ることにしました

8月11日
朝起きたら、フィリーの顔の辺りから水がいっぱい出ていました
前の晩に輸液した分が吸収されないで、皮下を伝って顔の辺りから出てきたようでした
この時点で、もう腎臓が機能していないということなので
苦しませないために輸液を打ち切ることにしました
目も何となく虚ろになっていたけど、撫でながら呼びかけるとちゃんとこっちを見てくれました
この日は遅番だったので、ぎりぎりまでそばにいて撫でて
「夜には帰ってくるから待っててね」と最後のお別れを言って出かけました
何となく、お昼くらいまでしかもたないだろうと思っていたけど
休憩時にはメールが来てなかったので少し安心して
もしかしたら、私が帰宅するまでに間に合うかなとちょっと期待したけど
終わる頃に、フィリーが亡くなったというメールが来ていました
ここからは、看取ってくれた母から聞いた話で
14時くらいに痙攣が始まって、苦しそうだったけど撫でてやると安心したような表情になって
しばらくすると痙攣が止んで…というのを5回くらい繰り返して
18:46に永眠したそうです

深夜になって兄も石巻から駆けつけてくれました

8月13日
どうしても、私も一緒に最後のお別れがしたかったので
遺体に保冷剤をいっぱい入れて、バイトの休みに合わせてこの日に火葬にしてもらいました
適正な体型の時には12キロ台合った体重が
この日量ったら、箱とセーターやお花やおもちゃの重さを合わせても8キロしかありませんでした

9月26日
49日にはまだ早かったけど、ちょうど兄が来ていたので
せっかくなら家族4人揃ったときに、ということで、お骨を庭の花壇にうめました
あんなに小さい骨だから、きっとすぐに分解されて庭の植物の一部になるんだろうなあ…





去年ブルーノを飼い始めるときはこんなに早くフィリーが死んでしまうなんて思わなかったけど
ブルーノのおかげで早く立ち直れたように思います
普通だったらしばらくは犬を見るのも辛いくらいでしょうが
ブルーノの世話もしなきゃいけないのでそんなことも言っていられないですからね
さすがに、散歩仲間に会うのは辛いからしばらくは遇いそうな道を避けて通ったりはしてましたけど
しかもブルーノはちょっとお馬鹿さんというか何というか…
今ではこんなにムキムキに育ちました
このあとすごく手がかかる時期があったので、それにすごく救われた気がします

そのブルーノにもか変わることで、この話題もう少しだけ続きます
新年早々気が滅入る(しかも長文で)すみません
もうちょっとだけおつきあいください
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